鍵が回らず、エンジンが始動しない時。

車のエンジンをかける方法は車種ごとにいくつかあります。

多いのは、ブレーキを踏んだままボタンを押してエンジンをかける「プッシュスタート式」と、鍵をハンドル横のキーシリンダーに差し込んで回すことでエンジンをかける「キー式」ではないでしょうか。

最近の車はどんどん「プッシュスタート式」が主流となってきています。車を購入する際に「新車」として買うのであれば、ほぼこちらです。

逆に今、「中古車」として売られている新しくない車の中には「キー式」の車がたくさんあります。

今日はこの「キー式」の車で起こりうるトラブルについてお話していこうと思います。

この「キー式」の車は「エンジンをかけようと、キーをシリンダーに刺した際に、キーが回らずにエンジンがかからない」というトラブルが起こるときがあります。

あまり頻繁に起こるトラブルというわけではないのですが、せっかくの機会ですので、ぜひお話を聞いて行っていただけると嬉しいです。

さて、このトラブルは原因が複数考えられますので、代表的なものをいくつかご紹介していきます。

１．ハンドルロックがかかっている。

恐らくこれが一番多いのではないかと思います。

ハンドルロックとは盗難防止機能の一つです。

鍵が刺さっていない状態で、ハンドルを回そうとすると作動する機能で、ハンドルが固定されます。右にも左にもハンドルを回せなくなっちゃうんですね。

(ハンドルは回らないけど、全く動かなくなるなるわけではなく微妙には動く。)

それプラス、キーシリンダーに刺した鍵が回らなくなってしまいます。つまり、エンジンがかけられなくなってしまうのです。

これの解決方法は簡単で、ハンドルを左右に「カタカタ」と揺すりながらキーを回そうとすると、ハンドルロックが解除されてキーも回るようになります。

２．シフトレバーが「P」になっていない。

車はシフトのポジションが「P」や「N」でないとエンジンがかからない仕組みになっています。シフトレバーに荷物などを引っ掛けていたせいで、レバーが下に引っ張られ「P」ではないと車が誤認をして、エンジンがかからない可能性があります。

もしシフトレバーに荷物をかけていて、エンジンがかからないのなら、荷物を外し、シフトポジションが「P」になっていることを確認してみてください。

３．キーの摩耗、またはキーシリンダーの摩耗。

キーや、キーシリンダーは使っているうちにどんどん摩耗していきます。スペアキーがあればスペアキーを使ってエンジンをかけてみてください。

スペアキーで問題なく鍵が回るようであれば、普段使っているメインのキーの摩耗の可能性があります。(この場合でも恐らくキーシリンダーは摩耗しています。)

スペアキーでもメインキーと同じように回らないというのであれば、キーシリンダーが摩耗してしまっている可能性が考えられます。

この場合は「ある日突然回らなくなった！」ではなく、すこしづつ「キーが回りづらく感じる」や「キーの抜き差しに違和感を感じる」「なにか引っかかってる感じがする」などの症状が見え始めます。

何か違和感を感じたら、キーが完全に回らなくなる前に、車屋さんへ行って相談することをお勧めいたします。

今日は「鍵が回らずエンジンが始動しない時」についてお話させていただきました。

これ以外にも原因として考えられるものはありますが、いずれにしても何か違和感を感じたら、問題が大きくなる前にお店の人に見てもらいましょう、、。

ご拝読ありがとうございました。